近江上布のなりたち

麻織物の発展

近江は琵琶湖を中央に抱き周囲を山並みに囲まれています。山々に降る雨水は地下に浸透し、時を経て湧き水となり、川に集まり、そして琵琶湖に注ぎます。湿潤な気候と豊富な湧水の恵みという近江・湖東地域の自然環境が麻織物の発展を支えてきました。

伝統の織り
〜高宮布から近江上布へ〜

滋賀県の湖東地域は、室町時代より麻織物を産する地域として知られています。特に江戸時代には、奈良晒や越後縮とならび称されるほどの良質な麻織物「高宮布」の産地としてその地位を築きました。中山道高宮宿は湖東地域で生産された上質な麻布の集積地で、彦根藩は「高宮布」を保護し、将軍家への献上品としました。明治に入り、麻布生産の産業構造が大きく変化し、生産拠点は愛知郡、神崎郡(現在の愛荘町、東近江市)に移行し、近代化に伴う技術革新、生産組織の確立などを経て麻織物の産地として発展し続けていきました。

そして昭和52年、絣、生平が「近江上布」として国の伝統的工芸品に指定されました。

承認番号R1-092

・経済産業大臣指定伝統的工芸品
・この伝統マークを使った伝統証紙が貼られた近江上布は、所定の検査に合格した伝統的工芸品です。

 

 

 

 

 

 

麻 〜古来からの素材〜 | 伝統の源 〜水〜